HOME > お子さんに > アトピー性皮膚炎に処方されるステロイド薬の誤解① Q&A
アトピー性皮膚炎で処方されるステロイド薬の副作用や、
体内に蓄積される、皮膚が黒くなる、などが心配で、
正しい使い方をしていない人が非常に多くいます。
その結果、本来症状が改善されるものが、
一向に改善しないということになります。
皆さん、良かろうと思ってやっていることが、
実は全く逆のことになっている人が本当に多いようです。
アトピー性皮膚炎になると、まず処方されるのが『ステロイド薬』です。
しかし、ステロイド薬には、「危ない」「怖い」といったイメージがつきまとうため、
正しく使用されないことが多く見受けられます。
今回はステロイド薬に関する正しい情報をお伝えします。
まず、皆さんが誤解されている点について、Q&A形式で説明します。
Q:ステロイド薬で皮膚が黒くなるのでは?
A:アトピー性皮膚炎で肌が黒くなるのは、ステロイド薬のせいではありません。
アトピー性皮膚炎の肌は、炎症を起こしているため、
色素が沈着しやすくなっています。
肌の炎症が強いところほど、メラニンと呼ばれる色素が、
皮膚の深いところに落ちて取れなくなっています。
皮膚の炎症がおさえられると、時間がたてば 徐々に黒い色はとれてきます。
Q:ステロイド薬は、成分が体内に蓄積するのでは?
A:ステロイド薬は、もともと人の体で作られている「副腎皮質ホルモン」を、
人工的に合成したものです。
アトピー性皮膚炎が重症な人は、この「副腎皮質ホルモン」の量が
少なくなっています。体内に蓄積する心配はありません。
Q:ステロイド薬を塗っているのに、かゆみがおさまらないのはなぜ?
A:ステロイドは、皮膚の炎症を抑えるための助ける薬です。
"かゆみ"を抑える作用はありません。
Q:ステロイド薬の副作用は大丈夫?
A:ステロイド薬の塗り薬で、もっとも気をつけねばならない副作用は、
使い続けると『皮膚が薄くなる』ことです。
どのくらいの量や期間でこうした問題が起きるかは、その人の皮膚の状態と、
使っている薬の強さによって、個人差があります。
アトピー性皮膚炎は、
正しいスキンケアとステロイド薬の併用で症状が改善します。
次号では、ステロイド薬の正しい使い方について説明します。
入浴時に使っているシャワーヘッドを、
筑波大学が開発した優れものシャワーヘッドにすると、
よりお肌にやさしく、皮膚の防御機能を損なうことなく、
毛穴やシワの奥の汚れまで洗い流せます。
塩素も除去されるので、肌への刺激がより少なくなります。
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